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真白

美しけれ 美しけれ
常闇見下ろせし 三日月が瞳よ
黒に塗れしその世界 さあ彷徨い見せよ
美しけれ 美しけれ
常闇の人



雪が降っている。
灰色の雲海が空を低く閉ざして、陽気は遥か彼方。
獣達の気配少なく、鼻腔を冷気が閉ざす。
旧き暦に照らせば、冬の本格的な始まりが来た。

山の奥。
神々も居ない程、古よりの場所。
ひとり、白い世界に佇む。
気配、言霊、何一つ感じない此処で。
少しずつ、自分が剥がれ落ちていく。
冷えていく身体と心が、囲む空気と均質化されて。
真っ白な視界に、どこまでも、どこまでも曖昧になっていく。

殺す事も、殺される事も。
傷つく事も、傷つけられる事も。
思う事も、思われる事も。
此処には無い。
全てが白く、曖昧で。
何物にも染まらず、染められていく。

ゆっくりと消えていく、熱という命の灯。
抱かれるように、思考を緩やかに、眠気を誘うように。
まだ、こうしていたい。
曖昧な中に、甘えていたい。
身体の芯まで白く、冷たく染められて。
まだ、白く積もっていく。

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2009.12.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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