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悠久の一族

始まりが 望んだもの
長くて かなしい 物語
思えば それは最初から 決まった筋書きだったのかも
しれない


「風月」
金色の狐が、愛おしそうに名を呼ぶ。
「私の可愛い最後の子」
「何でしょう、母なる祖」
「あなたには随分と波乱の世を歩かせましたね」
「お気になさらず。例え、貴女の引いた道であろうと、歩んだのは私の足です」
「えぇ、そう。それがとても素敵なこと。
 あなたは自らの意志で背き、歩いた。
 愛に死に、愛に生きた。
 私と、私の良人が果たせなかった夢…。
 夢が現実になったのですから、とても、素敵」
「ありがとう御座います、母なる祖。
 これが永世の別れとなるでしょう」
「この母も、直に後を追いましょう」
「祖よ、我が一族は潰えど、まだ分家はございます」
「いいのですよ、風月、最後の子。
 私もまた、永き世に別れを告げたいのです。
 良人と生き、子を為し、死なれ、それでも新たに育て、その子達の繁栄を願った。
 愛を捨て、それでも愛を持った子が生まれ、生き、死ぬまでと誓って。
 故に、これでいいのですよ、風月」
「まるで私が死なせるようで…」
「子供は黙って、母の小言を聞くものですよ」

「お休みなさい、母なる祖、九臥ノ神」
「お休みなさい、最後にして最愛の子、九臥風月」



あなたに 一つ奇跡を 与えましょう ――

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2010.01.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | Last Memory

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